こんにちは。マナブです。
62歳の元教員で、今は札幌で塾講師をしながら、副業にもチャレンジしています。
最近、SNSやネット広告でよく見かける
「ドリームクラフターズ(Dream Crafters)」 という副業案件。
「1万円が2000万円に増える!」
「AIが自動で資産を運用してくれる!」
そんな言葉を見ると、私のような世代でも思わず気になってしまいます。
でも、教員としての性分かもしれません──
私は“裏の仕組み”を知りたくなるんです。
ドリームクラフターズとは何か?

ドリームクラフターズは、表向きには投資型の副業案件です。
その宣伝の中心にあるのが
「Dream Box(ドリームボックス)」という自動運用システム。
公式の宣伝文では、こう説明されています。
📦 ドリームクラフターズの表向き説明
・FX(外国為替)
・暗号資産(仮想通貨)
・株式(日経225先物など)
この3つの市場をAIが自動で分析し、最適なタイミングで売買。
利用者は何もしなくても、AIが勝手に利益を出してくれる。
たしかに、言葉だけ見れば夢のようです。
ですが、ここにビジネスの“構造的な罠”があります。
ビジネス構造を分解してみよう〜「AIで稼げる」仕組みの裏側〜
📘 ステップ1:広告・LINE誘導
SNS広告やメールで「AIで自動的に資産が増える」などの文言が出てきます。
そこからLINE登録を促す形です。
(登録後、“Dream Advisor”という担当者がつく場合もあります)
📘 ステップ2:無料体験・説明動画
登録者は“無料講座”や“限定説明会動画”に案内されます。
内容はおおむね以下のような流れです。
- 「これまでの投資の常識を覆す」
- 「月利30%を安定的に実現」
- 「AIが感情に左右されない」
- 「あなたも今日から資産家に」
つまり、“理想的な未来”を映像で見せて、心理的に引き込む構成です。
📘 ステップ3:有料プランへの誘導
無料体験の最後に登場するのが「本格稼働プラン」。
こからが収益のカラクリです。
📦 有料プランの特徴(口コミ・調査より)
・AI運用ソフト「Dream Box」を購入(数万円〜十数万円)
・さらに月額利用料(約1〜2万円)を支払う
・出資形式の「クラウド運用コース」に勧誘されるケースもある
・“上位プラン”として50万円以上の参加金を提案される
AIや自動化を前面に押し出してはいますが
本質的には「高額ツール販売+投資勧誘モデル」に近い構造といえます。
💬マナブの一言
「AI投資ツールと聞くと最新っぽいけれど、
“自動売買ソフトを販売→参加金で回収”という構造は昔からあるんですよね。」
Dream Boxの正体とは?
AI運用と聞くと最先端の技術に聞こえますが
実際に使われているとされる仕組みは
既存のMT4・MT5(MetaTrader)用自動売買ツール(EA)を
“自社開発AI”として再販しているケースが多いようです。
つまり、一般に無料・低価格で手に入る海外ツールを
「特別AI」「Dream Box」として販売している可能性が高い。
📦 実際の疑問点
・AIのアルゴリズム説明がない
・成績データ(バックテスト)が非公開
・運用先の証券会社・取引所が不明
・サポート体制が曖昧
・運営会社の実体が確認できない
AIという言葉に信頼を寄せてしまう人ほど、この仕組みに惹かれやすい。
しかし、投資の世界で“絶対に勝てるAI”など存在しません。
💬 マナブの一言
「AIに万能感を求めるのは、人間の“楽をしたい本能”です。
でも、AIも結局は人間の設計したプログラムなんですよ。」
収益モデルの「裏側」〜本当に儲かるのは誰か?〜
ここが一番大事な部分です。
ドリームクラフターズのような構造では
“AIで稼ぐ”よりも“AIを売る側”が稼ぐ仕組みになっています。
📦 ビジネスの収益構造(推定モデル)
- 無料LINE登録でリストを集める
- 無料講座や動画で信頼を得る
- 有料AIツールを販売(単価:数万円〜十数万円)
- 上位コースや運用プランで追加課金
- さらに“紹介報酬制度”を設けて拡散
つまり、最も利益を得るのは運営側・紹介者側。
利用者(一般ユーザー)は「AIが動いているように見える画面」で満足させられ
実際の収益は運営側に流れる構造と考えられます。
リスク・注意点を具体的に見る

📦 考えられるリスク一覧
・初期費用・追加費用がどんどん増える
・運営会社が実在しない/所在不明
・金融庁登録なしで投資助言を行っている可能性
・出金が制限される/口座凍結トラブル
・紹介報酬目的の“マルチ的拡散”
特に、「Dream Box」を仲介販売する代理店が
金融ライセンスを持たないまま“投資運用”をうたっている点は
法律上のグレーゾーンどころか、金融商品取引法違反の可能性すらあります。
💬 マナブの一言
「“誰でも簡単に稼げる”という言葉の裏には、“誰かが簡単に儲かる仕組み”があるんです。」
教員として伝えたい教訓
副業を続けていると「ラクして稼ぎたい」「短期間で結果を出したい」
という気持ちがどうしても出てきます。
でも、こういう案件に共通して言えるのは──
「努力を省くほどリスクが増える」ということ。
📦 マナブの副業三原則
① 少額で始める
② 内容を理解してから契約する
③ すぐに結果を求めない
投資やAI副業も「学び」として取り組むなら、リスクを最小限に抑えられます。
学ばずに飛びつくと、逆に“教材”として高くつくことになるのです。
💬 マナブの一言
「副業も授業と同じ。最初の“予習”を怠ると、あとで“追試”が待っています。」
ドリームクラフターズは“夢の形をしたリスク案件”
📦 結論
・AI投資をうたうが、実態は高額ツール販売+投資誘導モデル
・運営実態・出金実績に信頼性がない
・利用者が儲かるより、販売側が儲かる仕組み
・“夢を叶える”より、“夢を売る”ビジネス
たしかに、AIや自動化は今後の副業の大きな潮流です。
しかし、「ドリームクラフターズ」のように
“技術の名を借りた集金モデル”には注意が必要です。
📦 マナブの一言
「人は“楽して稼ぎたい”と願う。
でも、“考えることをやめた瞬間”に、他人の夢の材料にされるんです。」

副業は“夢を作る”ものではなく
“現実を少しずつ豊かにしていく”ためのもの。
焦らず、正しい情報をもとに、自分のペースで進めていきましょう。
今日も、温泉帰りにコンビニのコーヒーを飲みながら、
「学ぶことをやめない人生も悪くないな」と思う私です。