62歳・元教員の副業チャレンジャーが冷静に整理してみた。管理人のマナブです。
はじめに
定年後、塾の講師を続けながら副業にも挑戦してきました。
温泉や居酒屋でのんびり過ごす時間も好きですが
時には暗号資産の世界に足を踏み入れて「これは安心して使えるのか?」
と自問することがあります。
今回は海外取引所「MEXC」について
調べた内容を“授業ノート”のように整理しました。
世界規模の大手、それでも日本では「無登録」
MEXCは2018年に開設され、4,000万人以上のユーザーを抱える世界的な取引所です。
しかし日本では、金融庁から2023年3月と2024年11月の2度にわたり「無登録業者」として警告を受けています。
これは「日本人が利用することが違法」という意味ではありませんが
金融庁の監督が及ばないため、資産保護の仕組みが不透明なまま利用することになります。
実際に起きているトラブル

警告だけでなく、ユーザーからは口座凍結や出金停止の報告が相次いでいます。
X(旧Twitter)上でも「正当な理由のない出金制限がかかった」
という声が見られ、特に大口投資家からの不満が目立っています。
こうした事例がある以上、「資金がいつでも自由に動かせる」とは考えにくいのが現実です。
アプリ配信の停止とリスク
日本国内ではGoogle PlayやApp StoreでMEXCのアプリ配信が停止しています。
海外では利用可能ですが、日本ユーザーが使う場合は公式サイト経由のダウンロード=“野良アプリ扱い”になり、偽物やフィッシングのリスクが高まります。
つまり利便性の裏に、新たなセキュリティリスクが潜んでいるのです。
周辺に広がる「なりすまし詐欺」
MEXCの知名度を利用したフィッシング詐欺や偽サービスも報告されています。
公式を装ったSMSやメールでログイン情報を盗み取る手口は
年配者だけでなく若い世代でも被害が出やすいものです。
利用するなら、必ず公式の検証ツールでリンクの正当性を確認する必要があります。
上場と廃止の回転が速い
MEXCは1,900種類以上のコインを取り扱う豊富さが魅力ですが
その反面、「ST警告」や上場廃止銘柄が多いことも特徴です。
つまり「掘り出し物コイン」を買える一方で、価値が急落したり消えてしまうリスクも常に抱えています。
高リスク・高リターンを理解していなければ痛い目を見ることになります。
メリットの整理

危険性ばかりが強調されますが、MEXCにはメリットも存在します。
- 日本では買えないコインを購入できる
- クレジットカードで直接購入可能
- KYC(本人確認)不要で利用開始できるケースがある
- コピートレードや豊富なイベント
- 先物取引は最大500倍のレバレッジ
こうした機能は投資の幅を広げたい人には大きな魅力でしょう。
元教員から見た「注意の三か条」
- 必ず少額から始める:入金→小額取引→出金確認を済ませてから増額。
- セキュリティは自分で担保:二段階認証、出金ホワイトリスト、専用端末の活用。
- 資産の保管は自分のウォレットへ:取引所は駅、資産の自宅は自分の財布。長期保有は取引所に置かない。
まとめ
MEXCは世界的には大きな存在感を持つ取引所ですが
日本国内では「無登録業者」という立場であり
金融庁警告・出金トラブル・アプリ配信停止・なりすまし詐欺・銘柄リスクといった
危険要素が複数あります。
利用を完全に否定するわけではありませんが
「自己責任」の一言に尽きるサービスです。
温泉でのんびりするように、投資も安全運転を心がけたいものです。
派手な広告に飛びつかず、小さく試し、確かめ、必要ならすぐに引き返す。
それが結局は、一番安心できる歩き方だと私は思います。